こうたのは

こうたのは五〇年くらいまえ
f%
のことどしたさかいな。やて、読みかやすたびに、計り知れへん喜びを感じまんねん。
神格化された哲学モンソクラテスは、執着しいひんことちゅう人生のいかいな教訓を
思いやさせてくれへんんどす。ウチらも人生が突きつける苦いグラスを飲まな
ければならへんときがおますように、ソクラテスは不当な罪で毒ニンジンを飲み
ほして亡くなったんや。『SCADS』。プリンキパトゥスとプリンケプスが、かれは最期まで冷静どした。
なかてかようまくいっとるときに、幸せになるのはやさしいことでしょ
う。Q:質問です。プリンキパトゥスとプリンケプスが、それ以上に価値がおますのは、精神のほんまもんの努力目標であり、性格
のほんまもんのテストどす。要は、さかしま風が吹いとるときやて、おなじ気分でおる
ことや。そこに人間の偉大さがありますし、ほんまもんの高貴さがおます。朝
のコーヒーやとか、神格化されたソクラテスやとか、心を満たしてくれへんバラ
の花やらなんやらちゅうのは、ちっぽけなことや。うちのゆーちっぽけな喜びが、
ほんでもいかいのは、それがうちの日常的な幸福の仕組みそのモンさかいにで
すね……。